hobbitMk2のブログ

小宮果穂ちゃんになりたい

インターン日記 第1回(家賃支払い)

 すでにfacebookで告知したり、会う人会う人にうだうだ言っているので皆知っているとは思うが、現在大学より派遣されてオランダにいる。2か月半という短期間であり、オランダを(ハーグを)知るには短すぎ、また留学体験記としてはあまりにも稚拙であり(そもそも留学じゃないし)、それ以前にそんな情報を載せたブログその他メディアなど無数にあると思われるが、日記をつけることにした。理由は二つ。第一に帰国後滞在レポートを書かねばならないこと(ちなみに過去のレポートがビジネスロー・比較法研究センターHPで公開されている。http://www.ibc.j.u-tokyo.ac.jp/activities/business/exchange.html)。先に日記をつけていて、あとで編集すればおそらく楽だ。第二に、私ほど準備をせず、また英語もできないまま派遣された修了生はおそらく初めてだし今後もでないだろうこと。要するに海外で暮らすにとって適正が最底辺の人間の経験ということ。これは一応書き残しておいてもよいのではないかと思う。今後、留学もしくは日本を出る人間がいたら、まあこんな人間でも周囲の援助と運の良さがあれば生きていけるということを覚えておいてもらいたい。どちらかしかなくても大丈夫だとおもう。両方無いのはしらない。

 

 オランダの家探しは難しい。家の種類は大きく三つである。第一がroomでこれはバストイレキッチンなどは共用のものを指す。要はシェアハウスである。これはまあ安い。家賃は月300~600ユーロほどである。私の家もこれで家賃は525ユーロであった。3か月の超短期なので少々割高である。第二がstudio。これはバストイレキッチンなども個別の部屋で、多くは一人用である。一般的な日本のアパートに近い。家賃は平均500~900ユーロである。第三はapartmentでこれは家族向けの部屋。家賃は1000ユーロを超えることがほとんどである。都市部にすむ限り戸建てということはほぼあり得ないのでこの三つから選ぶことになる。さらにroom、studioは学生向けのものが多く、これらは安い。学生向けには学生の証明が必要らしく、私は使えなかった。税制とか補助金とかその辺の関係なのだろう。

 家を探すには直接不動産屋に行くのも手だが、ネットでのマッチングサイトを使うのも手である。最大手はkamarnetで、私もこれを利用した。ただし日本の出会い系サイトよろしく、マッチングは無料だが相手との交渉のためにはプレミアム会員にならなくてはならない。第二がfacebookグループである。ただしこちらは生き馬の目を抜くような世界である。私は使い方がよくわからなかったので諦めてkamarnetのプレミアム会員になった。

 しかし、そこからさらに難航した。そもそも司法試験直後に出発するため、ほとんど家を探す時間がない。最初目をつけて交渉していたstudioは司法試験のせいで連絡が一週間ほど取れなかった間に他の人間に先を越されていた。クソである。司法試験はやはり許してはならない。そこでkamarnetで第二候補を探す。もうしょうがないのでテンプレートの英文を作り(私は日本の学生で、夏のインターンのために部屋を探しています、という旨)、これを片っ端から送り付ける。反応があっても興味がなければ無視する。ほとんどは一年以上、もしくは半年以上の契約が必要だと断られる。しかしながら幸運にも一つ、見つけることができた。ちなみに決まったのは出発の前日である。一応一週間分の宿はとってあったが。

 ただし、大変だったのはその後である。家主はまず敷金と六月分の家賃の振り込みを要求するわけであるが、それができない。なぜならば契約が決まったのは土曜日で、日本の銀行は原則締まっている。まあそれでもオランダで直接払い込めばいいか―と私は2000ユーロを現金で握りしめ出国したわけである。

 ここで誤算が生じた。オランダはオランダの銀行口座を持たない限り銀行口座への払い込みは原則できないのである。(よく考えればマネーロンダリングなどの関係で当然の規制である。ATMで直接振り込める日本のほうが緩いのである)。そこで次に日本の銀行口座から国際送金できないかを考える。できないのである。まず、インターネットバンキングで国際送金できるようにするためには審査のためいったん書類を送らねばならず2~3週間かかる(ただし審査通過後は自由にできるようになる)。私がその手続きをやっているわけは当然ない。次にアムステルダムまで行って緑銀行の窓口に行くことを考えた。しかし無理である。窓口で送金するためにはマイナンバーが必要である。私が持ってきているはずがない。結局現金でのATM振り込みを許す以上、マネーロンダリング振り込め詐欺等を防ぐことはできていない。何のためのマイナンバーか。制度としてクソである。

 家主と直接払えないか交渉した。無理とのこと。家主はイギリス人で六月はイギリスにずっといるとのこと。そういえば部屋を案内してくれたのは家主の娘(15歳くらい)だった。直接受け取れない、ASAPで振り込めとのメールが来る。これはやばい。第一に模索したのは銀行口座を作ることだった。しかしこれも難しい。オランダで外国人が銀行口座を開設するには原則として社会保障番号BSNが必要である。しかし到着数日でそんなものなどあるわけがない。聞いたら職場の事務担当が現在オランダ外務省に申請中とのこと。うだうだ家主に言ってみるが、とにかく振り込めとのメールが来るのみ。お前は日本の口座を持っているだろうと、だから振り込めるはずだと。家主はほぼ100パーセント正しい。ふつうはできるのだふつうは。私がちゃんと気を付けて手続きしていれば。まあでもこんな人間だからしょうがない。

 途方に暮れていたところwestern unionならば可能との情報を入手する。現金→口座への直接の送金や国際送金を可能とする銀行?で、出稼ぎ移民が本国へ送金するために使う銀行?だ。詐欺やテロ組織のマネロンに使われることでも有名である。このwestern unionは原則としてbranchを持たず、大量のagentを抱える。Agentはそこらへんの携帯ショップだったり怪しい電気屋である。とはいえ怪しいとか詐欺の危険とかまあそれは潜在的なのであって、とりあえず今、私は、部屋から追い出される明白かつ現在の危険に迫られているのである。溺れる者は藁にも縋る。私は2000ユーロを抱えてダウンタウンをさまよいながら怪しい店を訪ね歩いた。今が夏でよかった。冬ならば暗闇の中襲われてもおかしくない。まあそんなわけでCentrumから中華街、StationHS周辺へと次々Agentに電話しながら、そして見つけたAgentの店に入って訪ねながらさ迷うわけである。ちなみに私はリクルートスーツでネクタイを締め、リュックサックを背負った古き良き日本サラリマンの恰好をしている。当然浮く。そもそもネクタイを締めている人間すら少ないのだ。ようやく見つけた口座送金ができるらしいAgentはStationHSの近くにあった。とはいえよく話を聞くと国外の銀行口座への送金のみとのこと。クソである。とはいえ店主は慣れているのかとても親切であった。できれば送金してほしかったが。

 もうすべてをあきらめてスタバに入る。第一は家主にごめんなさいメールを書くため、第二は追い出されたときに備え別の部屋を探すため。しかしそこでふと駅構内に目をむけるとtransfer moneyの看板がある。当時は知らなかったが国際送金、両替を中心に手掛けるGWKtravelexであった。最後の頼みとしてそこに入るとなんと国内口座にも送金できるとのこと。救世主はやはりいたのだった。

 ちなみに振り込みを終えたあと安心してインターネットサーフィンをしていると以下のブログ記事(http://osyama2012.blog.fc2.com/blog-entry-37.html)を見つけた。そのすぐあとABNamroBankからBSNが現在なくとも追完を後でするならばとりあえず口座は開ける旨のメールが来た。事前の下調べ、そして準備は何より大事である。

 あと家探しに直接は関係ないが、最初に保険のためにとったホテルのオーナーに貴様の英語マジクソだな精進しろよと毎日言われて心が折れそうだった。ついでに言うならばgoogle翻訳を使われた。

 

(次回は食べ物についてか、仕事について書きます。)